開催日時のジレンマ

・「残業は困るので平日の昼間に」

参加者のイメージが見えたら、次は開催日時を考える必要があります。大きな日程はワークショップの成果を次に反映していくための行政的なタイミングや、プログラムの組立によって決まりますが、問題は開催の曜日と時間です。人から聞いた話ですが、主催する行政の担当者との打ち合わせで、「残業は困るので平日の昼間にやってほしい」との注文がついたそうです。せっかく参加者のイメージを考えても、そのように主催者側の都合で開催時間を設定するのは問題です。どの時間帯であれば来て欲しい人が参加しやすいのかを考えなければなりません。平日の昼間であれば、リタイアしたお年寄りか、子どもが手の掛からない状態になった専業主婦しか参加できないのではないでしょうか。専業主婦もあまり夕方になると食事の準備とかいろいろあって足が遠のく可能性もあります。

・来て欲しい人の時間に合わせるとはいっても

多様な人に参加して欲しいと言うことになると、いつも考え込んでしまいます。お母さんたちに参加してもらうにはこの時間帯。仕事のある人はこの時間帯。地域で商売をされている方はこの時間帯。いろいろ考えれば考えるほどジレンマに陥ります。これまでは、平日の夜か土曜の午後におこなうことが多かったように思います。でも、平日の夜は2時間から2時間半ほどしか時間が使えないという問題がありますし、土曜の午後は結局まる1日つぶれることになり家族の賛同を得るのが難しい場合があるようです。最近は土曜の午前中という手もあるかなと考えていますが、どうでしょう。いずれにしろ、来てほしい参加者のイメージと地域の実情とを考え、日程もよくよく考える必要があります。